しばらくご無沙汰しておりました。

 

  私の人生における大きな仕事の一つ

『親を送る』

が終了いたしました。

 

夫の父が2011年

私の父が2014年

夫の母が2021年

 

そして母は9月23日お彼岸の中日に

眠るように逝きました。90歳

 

前の3人までは、母も一緒にお世話を手伝ってくれていました。

母は、19年に病気が発覚してから、入退院を繰り返し、でも

不思議と完全回復して、何事もなかったように私のコンサートにもきてくれていたし、旅行にも行ってました。

 

元々運動の選手、ゴルフもプロ並みで、アウトドア派

誘ったら100%2つ返事でついてきます(笑)

 

自分に厳しい人で、正義感が強く

私たち兄妹を責任を持って育てた・・

そんな感じです。

 

一番厳しかったのは、ピアノの練習

『ご飯は毎日食べるでしょ?それと同じでピアノさんも毎日弾くものなのよ。。』

遠足とかでどんなに疲れてても、弾かないという選択肢はなく

旅行に出かける時は、練習してから、出発

帰ってきたら、また練習

 

唯一、弾かなくて良いのは、病気の時だけ

 

しかし、生来丈夫な私は、滅多に寝込むこともなく・・泣

 

もちろん、私は、練習が嫌で嫌で

何度も母とぶつかったし

この世からピアノがなくなればいいのにと思ったことも

1度や2度ではない。。

 

ピアノ=忍耐の時間

これが染み込んでいます。。今でも。。

 

親になってみて、毎日必ず子供に何かさせることは容易でないことも気づいたけど

母の努力も虚しく

いまだに私には、毎日弾くという習慣がついてません(笑)

 

なんなんでしょうね・・コレ

 

そのピアノの時間をもっと内容の濃いものにしていれば、

今頃違った人生だったかも・・と、後悔しても始まらない。。

 

子供は親を選んで生まれてくる

と言われるけど

 

私は、この母の元に来なかったら、

音楽に携わることも、一つのことをやり続ける。。

ということもできなかったと思います。

 

ピアノに関しては、落ちこぼれで、母が願った学校には入れなかったけれど、

 

だからこそ、今こうして少なからずみなさまのお役に立てていると思うし

辛い練習より、楽しくラクに上手くなる方法も生み出せたし

何より、生まれてからこのかた、出産した数ヶ月間を除いては

ズ〜っとピアノと関わることができたのも

母がいつもそばにいてサポートしていてくれたおかげです。

 

昨年の秋にピアノデュオのコンサートに来てくれたのが、最期になってしまったけれど

私のコンサートだけでなく、孫たちの演奏会ももれなく来てくれてました。

 

体調がだんだんとdim.になってきて、今後の予定が色々入っている中、

何かあったら迷惑がかかるなぁ。。と思っていたけれど

 

私も兄も仕事の隙間で支障のない時期を選んでくれました。

 

最期の3ヶ月は、ほぼ毎日会いに行って、他愛のないおしゃべりをして

(認知症だったから、色々笑かしてくれて。。)かけがえのない時間を

過ごすことができたのも私だけの宝物です。

 

最期まで、弱音を吐かず、気丈に そして大きな愛で周りを包んでくれた母に

感謝しかありません。。

 

私たちを産んで育ててくれてありがとう!

 

『11月12日のコンサートに向けてしっかりさらいなさい!!』

そう言われている気がします。。

 

はい、この頃、ようやく練習が楽しくなってきました(どんだけ・・)

ママ、天国でしっかりと聴いていてね!

6月1日 旅行先で。。
この時は、まだ、シャキシャキ歩いてました(笑)
 
 
 
と、いうわけで
 
母に監視されながら、さらっています(笑)
 
 
 
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チケットは
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今日も最後までありがとうございます。